高密度かつ高精度を有するスプロケット一体ハウジング

摘要

近年の自動車エンジンのタイミングトレイン系においては，燃費向上，低環境負荷および出力向上の目的から，可変動弁機構を搭載することが一般的となっており，それに伴って可変動弁機構構成部品に求められる要求特性は多岐にわたっている．その中で，これまで歯面転造工法を適用し，高耐面圧性を実現したスプロケット一体型ハウジングを開発してきたが，本製品は，この歯面転造工法を適用できない特殊な歯形を有することから，高密度成形技術を用いて歯部全体を高密度化することで対応する検討を行った．その結果，顧客要求を満たすことができる目処を得て，開発に着手した．