記録計とpH(ORP)計を融合し、高コストパフォーマンスを実現＜ハイブリッドpH(ORP)記録計「RM10C(pH)」＞

摘要

pH計は最も一般的な水質計測器のひとつであり、工場の排水処理や水質調査などに使用されてきた長い歴史を持っている。 また排水処理施設などでは排水の健全性の証拠として測定データを記録し保存する必要があるため、pH計による測定と同時に記録計などでデータを記録し、保存している。 従来pH計と記録計は個別の計器を用いて測定·記録する場合が多いが、近年ではコスト·スペースの削減が求められている。 当社は工業計器メーカとして各種記録計、pH計を製造·販売している。これらの技術を用いて開発したのがpHセンサを直接入力出来るハイブリッドレコーダRM10C(pH)である。 ハイブリッドレコーダとしての機能と、pH計としての機能をひとつにまとめることによりコスト·スペースの削減を実現している。 本器はレコーダとして高い実績を持つRM10Cハイブリッドレコーダの派生型として開発された。 RM10Cはローコストながら記録計に必要な機能をすべて備えるレコーダで、耐塵·防噴流な前面パネル(IP65)を持ち、コンパクト·フルマルチレンジ·DI·警報出力機能を備える。RM10C(pH)はその信頼性はそのままに、多彩な温度入力·DI·警報出力機能を備え、また新たに伝送出力(4～20mA DC)にも対応したハイブリッドレコーダである。 以下に概要を解説する。