超音波流量計による省エネルギー診断＜多機能型ポータブル超音波流量計UFP-20の応用＞

摘要

今回の改正で、企業全体（本社、支店、営業所、工場など）の年間エネルギー優用量（原油換算値）が合計して1,500kL以上であれば、そのエネルギー使用量を企業単位で国へ届け出て、特定事業者及び特定連鎖化事業者の指定を受けた上で企業単位の定期報告書·中長期計画書を提出しなければならない。また、特定事業者及び特定連鎖化事業者は、エネルギー管理統括者とエネルギー管理企画推進者（実務面で補佐する者）を1名ずつ選任し、企業単位のエネルギー管理体制を推進することが義務付けられている。このような状況の中、実際にエネルギー使用量を把握するためには、カロリーメータを装着するために測定配管の切断が必要で、稼動中のビルや工場では実現困難な問題があった。そこで、センサを測定配管の外側に設置するだけで流量測定が可能な超音波流量計を利用することにより、手軽にエネルギー管理が行えるようになった。本稿では、カロリーメータ機能を搭載した多機能型ポータブル感音波流量計“UFP-20”6写真1）の代表的な製品仕様について記述し、更にUFP-20による給湯設備の省エネルギー診断の一例を紹介する。