計量証明事業の現状と使用計量器＜質量分析計によるダイオキシン類の極微量分析の概要＞

摘要

第151回通常国会で計量法の一部を改正する法律案が可決された。 今回の改正の要点は3点で第1点は計量単位の追加、第2点は極微量物質の計量証明の事業に対する認定制度の導入、第3点は計量証明の位置付けの明確化等である。 このような改正が必要となった背景には① ダイオキシン類② 半導体プロセスにおけるアンモニアガス等の不純物③ 発電所の水質管理における塩素等の腐食性物質④ 内分泌撹乱物質（環境ホルモン）等の物質を1兆分の1グラムレベルの測定濃度により計量計測を必要とする必要が高まったことによっている。