超伝導応用技術に使われる鉄系構造材料（第4回）：トカマク型核融合炉－極低温用オーステナイトステンレス鋼

摘要

以上より信頼性のある核融合発電炉用超伝導磁石（コイル）および周辺機器開発にあたって，幾つかの鍵となる技術課題のひとつが構造材料である．炉の全体構造と超伝導コイルの仕様から推算すると現状の規格鋼（例えばJIS SUS304系やJIS 316系など）では到底要求を満足することはできない．材料性能が第一であるが，同時に量産·供給性や経済性を考慮するとなおさらである．