たたら製鉄の技術論(35)：砂鉄吹き角炉の限界と砂鉄ペレット使用の効果

摘要

この砂鉄を原料に用いた角炉で昭和40年まで操業が続けられた鳥上木炭銑工場の角炉は，昭和27年に砂鉄を焼成ペレットにして用い，同時に吹き込む空気の温度を250℃から600℃に上げたことにより，燃料比と出銑比を上げ生産性を大きく改善した．この生産性の向上の原因を調べることにより，粉鉄鉱石である砂鉄を用いた製錬炉の特徴を明らかにする．