プラントエンジニアリングメモ（68）…圧縮性気体におけるライン圧損計算（等温条件）

摘要

ハイドリックス計算というとポンプの揚程や調節弁選定用のデータ作成が主であり，一般に非圧縮性の液体を扱うことが多いが，気体を扱うパイプラインの圧損計算やフレアヘッダーの背圧に基づくサイジング計算になると差圧が大きいときには気体の圧縮性を考慮しなければ安全サイドの設計ではなくなる。圧縮性流体では流れに沿って圧力が下がるときにその割合が大きいと気体密度が低下して流速が増大するので単位長さ当たりの圧損も大きくなっていくからである。したがって，単位長さ当たりの圧損が変わらない非圧縮性の場合とは取扱いも変わってくるため，そのような圧縮性気体の圧損計算についてマッハ数を用いた比較的簡単な計算法を導いたので紹介したい。