基礎から学ぶバリテクノロジー：バリ取り事例メディアの3次元相対運動で打痕の発生を防ぐ揺動式精密小型バレル研磨機によるバリ取りテクニック

摘要

金属加工部品において、加工後のバリ取りおよび仕上げ加工工程は長年にわたり、その重要性が認識されながら、旧態依然としてヤスリなどの手作業に依存している場合が多く、また図面上では、“バリなきこと”などの表現に代表される曖昧な指示、仕様に終始してきた。 そこで、精密機械加工部品のバリ処理技術を改善する目的で2004年にJIS規格／JIS B 0721『機械加工部品のエッジ品質およびその等級』が定められた。 三恵製作所では、精密微細加工の専業メーカーとして、仕上げ作業基準の曖昧さの打破と顧客満足度を向上させるため、バリ取りの独自の技法の開発に取組み、揺動式精密小型バレル研磨機「HM-02型」（図1）を完成させた。