プレス屋船長の沖縄航海記(35) 徳之島の海はいつもしけ模様

摘要

本日の目的地は、奄美大島の古仁屋せとうち海の駅である。距離はそれほどでもないが、荒天が予想されるので早朝の出港とした。亀徳港の狭い出口を出ると、右手の沖にはフェリー岸壁に沿って横一文字の防波堤が延びている。外海の波はそこで多少遮られるので、そこまでの間にメインセールを揚げるに越したことはない。強い風にメインセールがバリバリと音を立てながら大きくはためく。手間取ったもののなんとか無事揚げ終えた。その一文字防波堤をかわして外海に出ると、いきなり10mに近い風と4mほどの波が襲いかかる。往路のときと同じような海況である。この辺の海はいつもこうなのだろうか。それでもオートパイロットはなんとか使えるので助かる。ただし、この状況ではキャビンの中に入るのがおっくうとなり、結果は、飲まず食わずの航海が約束される。