アジアで動く省エネ その1 ASEAN諸国における省エネ動向概観（タイ，マレーシア，インドネシア，ベトナム）

摘要

省エネルギーセンターはこれまで，長年にわたりアジア地域を中心に省エネの国際協力を通じて各国の政策や法制度の整備，あるいはエネルギー管理と省エネ技術の普及，そして，これらに係る多くの人材の育成に多大な貢献をしている（その具体的な取り組みについては，昨年から今年にかけて本誌で連載した「省エネを世界へ」の中で詳しく紹介している）。このような活動を通じて各国の政府や関係機関とも強いネットワークを築いてきたことも極めて重要なことであった。また，こうした活動経験や各国機関との交流の中でエネルギーや省エネに係る様々な情報やデータも蓄積している。IEAなどで公表された情報に加え，活動で出向く各国の“現場”で得たナマの情報やデータも豊富に有することとならた。