固定エネルギーの削減－原動設備と製造現場をつなぐ省エネソリューション

摘要

2011年3月に発生した東日本大震災以降，安い電力を供給し続けてきた原発がすべて停止した。不足する電力を補うため，老朽化した効率の悪い火力発電所も稼動させなければならず，将来的な石油やLNGなどの価格変動によっては，電気代の値上げがさらに加速される可能性もでてきた。今まで，工場のモノづくりは，生産を止めない少品種·大量生産による量産効果で，製品のコストカ強化を追求してきた。しかし，国内需要の縮小やニーズの多様化に伴い，少品種·大量生産ラインに手を加えずに，多品種·少量生産へ移行した結果，工場では品種切替や生産調整などによる生産待機の時間割合が増え，簡単にこまめ停止できない設備では，エネルギーロスが発生している。