東京都立大学大学院工学研究科電気工学専攻多気研究室

摘要

工学技術と「人」の環境や安全との共存がこれからの大きな課題である。 電磁環境や音環境は，地球温暖化などの地球規模の環境問題に比べて，必ずしも優先度の高い問題とされていない。 しかし，日常生活では身近な問題であり，工学技術がきちんとフォローする必要性が高い。 当研究室では，これらの問題に今後も取組んでいくつもりである。 また，生体電磁気学を悪影響の観点から研究するだけでなく，医療や生物技術への有効利用を一層視野に入れて進めたいと考えている。 当研究室は，筆者と田中利幸助教授，鈴木敬久助手が研究グループを構成している。 田中助教授はここで述べた研究のほか，生体情報処理の分野で本業としての優れた研究を行っている。 しかし，これについては割愛した。生体電磁環境の研究では通信総合研究所電磁環境研究室の渡辺聡一氏，和気加奈子氏，騒音制御分野の研究では東京工業高専の森下達哉氏が当研究室博士課程修了後も密接な共同研究によって研究を支えてくれている。 また，元西脇研究所の森卓支氏（現在東昌エンジニアリング）には，20年以上こわたり,騒音制御の分野で協力を頂いている。 ここに記して感謝の意を述べたい。