省エネを世界へ－ECCJ国際活動からの報告：第4回 ASEANの省エネ診断を支援

摘要

今号は省エネルギーセンターが12年に亘り取り組んできたASEANにおける主要産業の省エネ診断支援の活動を紹介する。その日的は，日本の進んだ省エネ技術と経験をASEAN諸国に移転すること，その普及促進活動を支援することにより，各国の省エネ活動の基盤整備を促進させて，省エネおよび環境保全の推進に寄与，貢献することとしている。その日的を達成するために2000年から2003年をPhase-1として，日本からの技術移転を主体に日本の専門家が実施する省エネ診断を観察すること，2004年から2008年までをPhase-2として，日本の専門家とともに省エネ診断を実施するOJTを実施した。2009年以降はPhase-3として，日本の専門家の指導の下で，OJT参加者自らがデータ測定，データ解析および報告書作成·発表するように指導している。なお，OJT参加者はASEAN諸国政府の省エネ政策関係者，ESCO社員，省エネ診断先の事業所社員等である。