小泉改革と道路特定財源の行方

摘要

今年も国の予算編成のシーズン入りである。 「聖域なき構造改革」を掲げて登場した小泉政権の夕ーゲツトは数が多過ぎの感もあるが，財政については「経済·財政運営の基本方針」が6月末に発表されている。 「道路等の特定財源の使途を特定するコとは資源の適正な配分を歪め、財政の硬直化を招く傾向があることから，そのあり方を見直すと明記されている。 道路特会にメスを入れるにとは、筆者を含めて国民の大方は大賛成であろうが、わが国の政治基盤を考えると，果たしてどこまでできるかという諦めりも否定できない。 以下、数字は2001年度当初予算でみる。 一般会計が83兆円83兆円なのに特別会計は330兆円、4倍という規模である。 「特別会計」であるからァ法律で使い途を特定したお金である，つまり特定の役所と族議員の政治利権になっている。しかも国の財政は予算がすべてで、決算発表は民間企業と異なリただの儀式で、会計検査院以外誰も追求のしようがない。 伏魔殿のような国である。 ロシアのことを「裏経済の規模が表経済のそれと同じ位あるのでは？ 」という連中は，「裏の財布が4倍ある」この固の政府を何と言っているのだろう。