熱可塑性椙脂部品の採用で性能向上、コストダウンに成功したMercury Marine社の大型船外機

摘要

アメリカのマリンエンジンの大手Mercury Marine社は、新型のフォーストロークエンジンを持つ高馬力の大型船外機の開発に成功した。 船外機は、バス釣り用の小型の高速スピードボートから、大型のレジャー用クルーザーまで、多くの船舶の推進システムとして使われている。 そのエンジンの高性能化に伴って、カウリングシステムや燃料供給モジュールシステムなどの改良が求められるようになってきた。 Mercury Marine社は、カウリングシステムや燃料供給モジュールシステムに、ナイロンを中心とする熱可塑性樹脂成形品を採用することによって、新しいフォーストロークエンジンのついた高性能の船外機を、より低コストで開発することができた（写真1）。