続·材料トラブル調査ファイル

摘要

「材料トラブルファイル」パートⅠのファイル?（1997年7月号）では、以下の報告をした。水道水に含まれるわずかな塩素、もしくは塩素化合物（Cl_2、HClO、CiO~-）による塩素化反応と同時に生じる酸化反応により、EPDM（エチレンプロピレンゴム）製パッキンに硬化現象を伴う劣化が生じる。 劣化が激しくなるとクラックが生じたり、崇粉〔ゴム中に含まれている表面層のカーボンブラック（CB）がゴムより脱離して、一見水道水に溶け出したような現象を示す。 黒水とも言われる〕が生じたり、さらに激しく劣化が進行すると、流水による機械的作用によってゴム破片が本体から剥離され、水道水に混じる事故や、硬化現象と同時に発生するクラ、ソクのために漏水事故などを生じるようになる。