物材機構、高分子バイオチップ開発一指で温めて病原体検出

摘要

物質·材料研究機構の荏原充宏主任研究員らは、指で温めること で病原体を検出できる小型バイオチップを開発した。温度に応答して構造を変形する高分子材料を活用し、簡便にウイルスなどの目的物質を集めることができるようにした。実用化には検出精度の向上が課題となるが、将来は電気を使わず安価に病気を診断するシステムへの応用を目指す。今回試作したチップは約1cm角の大きさで、内部に約0．5mmの微細な流路を設置した。