キュウリの防虫ネット被覆栽培における天敵利用の可能性

摘要

福島県における夏秋期のキュウリは、露地栽培を中心に約800ha作付けされており、全国でも有数の産地である。 本作型（定植：5月下旬頃）は、アブラムシ類の飛来時期と重なることから、アブラムシ類が媒介するウイルス病（CMV、WMV2およびZYMV）の発生に悩まされている。 とくに、これらウイルスが重複感染した場合には「急性萎凋症」が発生して著しく減収する。