UNECE WP.6（国連欧州経済委員会/技術規制協調及び標準化政策に関する作業部会）の動向について

摘要

国際連合（UN）では, 経済社会理事会の補助機関として五つの地域経済委員会（アジア·太平洋, 欧州, ラテンアメリカ·カリブ, アフリカ及び西アジア）が設置され活動している。このうち, 欧州経済委員会（Economic Commission for Europe：ECE）では, メンバー国間の経済協力の拡大を主要目的として, 経済分析, 環境·住宅·都市開発, 統計, 持続可能エネルギー, 貿易, 産業再構築，企業発展, 森林及び交通の分野を中心に，政策分析, コンベンションの開催, 規制·規格の整合化, 技術支援などを含めた活動を行っている。当該委員会では, 以前より，当該地域における貿易·経済協力の促進との関係において標準化や規制の整合化の必要性がメンバー国の閏で認識されており, 1970年に各国政府の標準化担当者による最初の会合がもたれて以来, 標準化及び関連課題についての議論が定期的に行われてきた。 このグループはその後幾度かの名称·運営方法の変更を経て，UNECEの一分科委員会である貿易産業事業開発委員会（Committee for Trade，Industry and Enterprise Development：CTIED）の傘下の，技術規制協調及び標準化政策に関する作業部会(Working Party on Regulatory Cooperation and Standardization Policies （WP.6））として現在に至っている。