失敗しないレベル計の選定·設置ポイント

摘要

一般的にレベル計の多くは，それが連続レベル測定（レベルの変化範囲全体を計測する方法），ポイントレベル測定（全体計測変化の内，上限や下限など特定のレベルに境界面が達したことを検出する方法），いずれの場合でも多少にかかわらず測定物質の特性のひとつである「物性」を直接利用している。例えば，フロート式や圧力式などは測定流体の比重，静電容量式は誘電率，また，超音波式は超音波が伝播する媒体中の超音波の速度などである。さらに粉粒体の場合は，粒子形状·粒度見掛け比重·安息角·水分などの特性があげられる。そしてこれらの特性は，運転条件·測定環境などにより大きく変化するという計測上好ましからざる現象を呈するという性質を持っている。