株式会社高純度化学研究所

摘要

昭和51年7月3日付,特許840448号。 この特許が高純度化学研究所と新金属協会を結ぶキーワードである。 当社は昭和47年から53年までの間,新金属協会に加入しており化合物半導体部会に所属していた。その頃化合物半導体としてガリウム砒素はシリコンに次ぐ結晶として,脚光をあびており，電卓の発光表示素子として採用され始めていた。当時の部会のメンバーには住友電工の鈴木孝さんや日軽化工の芹澤博樹さんなどがおり，故宝地戸雄幸（当社社長）も加わって活発な交流がなされていた。 当時ガリウム砒素のエビタキシヤルウエノトの特許は米国のモンサントに握られており，日本においては三菱モンサントが専用実施権を受けていたのである。我々新金協のメンバーはこの特許の開示を再参にわたりモンサント側に希望したのであるが受け入れられずガ1プウム砒素の開発にとって難問題となっていたのである。