Webを利用した発電プラントの保守サービス

摘要

商用運転中の発電プラントに対して，運転に関する問合せやトラブルに速やかに対応すること，また発電プラントの運転を定期的に監視してトラブル発生の兆候を把握しそのトラブルを未然に防止することは，発電プラントの運用効率の向上と安定したエネルギー供給の確保に非常に重要である。東芝は，これらの要望に応えるため，納入した海外の発電プラントに包括保守サービス（CSA：Continuous Service Agreement）を提供している。CSAでは情報通信技術（ICT）やWebを利用して，顧客からの問合せやトラカレに対して速やかに発電プラントの状況を把握し，適切かつ迅速に対応している。また，リモート監視を使用した遠隔診断で蒸気タービンの振動値などを定期的に解析診断して，ラビングや軸受周りの異常な兆候を把握し，タービン羽根損傷などの重大な事故を未然に防止できる。