ホームネットワークとBtoBtoCサービス

摘要

昨年夏のYahoo！ BBの驚異的な低価格での登場を引き金に,ブロードバンドサービスが急速に普及し始めている。 総務省が発表した2002年5月度のDSL（Digital Subscriber Line)加入者数（速報値）によると，5月末日時点での加入者総数は302万8,556回線である。 1年前の2001年5月と比較して約17倍の加入者総数となっており，DSL回線が爆発的に普及していることが数値からもうかがえる。 このような広帯域常時接続環境の一般家庭への普及を前提として，いわゆるホームネットワークの分野で企業の取組みが盛んに行われている。 ここではまず，当社で出願済みのホームネットワークに関するビジネスモデル特許や，既にシステム構築済みのサービス事例を紹介する。 ホームネットワークを通じたBtoBtoCサービスが,消費者だけでなく企業へもメリットをもたらすということがおわかりいただけると思う。 また，ホームネットワークを，単に家庭内で閉じたものとして狭く考えるのではなく，ユビキタズの原点であるという視点を持つことが，今後のビジネスを考えるうえで重要であることも述べたい。