トウモロコシサイレージの品質劣化対策

摘要

最近、生ふん施用によるトウモロコシサイレージの品質が悪化している。 高い線度をもつが硝酸態窒素含有量が高く、糖度が低い。 品質を高めるためには、完熟堆肥を使用することが必要。 三年間で良質化へ向かう。 数年前頃から刈り取り適期に達したトウモロコシの緑度が高くなり、サイレージの色沢も暗緑黄色となり刺激臭が強くなっていることに気がついた。これは、大量の牛スラリーの連年施用に原因していることである。 私がトウモロコシに関心を待ったのは昭和三四年（一九五九年）からで、北海道農業試験場の研究員時代である。 というのも、私の学位は「コーンサイレージの品質改善と評価法に関する研究」であったからである。