農産物·食品の安全と品質の確保技術（第15回）－タマネギの非破壊品質評価装置の開発

摘要

そこで筆者らは，産地における喫緊の課題である腐敗球混入のクレーム回避に貢献すると共に，品質保証型の出荷の実現によって，地域ブランドの強化や安全で信頼される国産タマネギの持続的な安定供給に寄与することを目指し，タマネギの内部腐敗を検出して，出荷タマネギへの腐敗球混入率を1%以下に制御することができる非破壊品質評価技術の開発に取り組んだ。本稿では，開発技術と共に，当該技術を実装した品質評価装置の実用化について報告する。