イノベーションの力で世界トップへ

摘要

日本化学会は，化学に関する学術の進歩，技術の発展，産業の振興，知識の普及そしてこれらを担う人材の育成によって社会の発展に寄与することを目的とした公益社団法人である。設立から130年を超える歴史の中で，日本の経済社会に多大な貢献を果たしてきた。しかし，世界は今，迫りくる温暖化をはじめ地球規模の様々な課題に直面しており，日本化学会には世界共通の利益のために貢献していくことが一層強く求められる。「世界に貢献する日本化学会にしていきたい」と語る榊原定征会長（東レ会長）に，イノベーション創出や産学宮連携の課題，日本化学会のこれからの重点的な取り組みなどを聞いた。なお，榊原氏は5月26日に日本化学会会長に就任した。