環境リスク管理のための人材養成の狙い

摘要

環境汚染に発展する事故，重金属による土壌汚染，農薬，環境ホルモンのように,環境リスクが社会の中で大きな問題となっている。 また，これらの問題には企業や組織がかかわっている場合が多く，事業リスクに直結しており，社会においてリスクマネジメントが求められている。 これらのリスクへの対応は,組織やシステムとしての総合的かつ分野横断的対応が求められる。これらのマネジメントシステムを構築するためには，細分化された知識にもとづいたり，事態を断片的に捉えたりするのではなく，傭轍的視野を持ち，実践的な対応を迅速に行い，常にリスク感性を研ぎ澄ませている人材（リスクマネジャー）が必要であり,そのための人材養成を行っている。