休日増加でガソリン特需期待: 欧米では長期休暇がドライブ促進

摘要

今年は、9月の19日から23日までが5連休、それに加えて木曜日と金曜日に有給休暇を取れば9連休という5月のゴールデン·ウイーク並みの長期休暇が実現した。日本は、欧州諸国と比較して、先進国の中で突出して年間労働時間が長いことから、仕事と余暇のバランスを取り、リフレッシュして仕事に取り組むうえでも、こうした長期休暇の設定は好ましいといえる。OECD の統計では、2005年時点でドイツが年間労働時間1，436時間であるのに対して、日本は1，784時間と300時間以上も長い。しかも、日本独特の制度であるサービス残業を含めると、実態は欧州諸国と日本との間では、500時間程度の年間労働時間の差があるであろう。日本のこうした勤勉さが、世界一の高品質のモノ作りにつながっていることは間違いない。しかし、欧米諸国と比較して、ドライブやリゾート滞在、海外旅行などの長期の休暇を必要とするレジャーや、観光に伴う個人消費の増加が定着しないのは、フランスのように1カ月から2カ月の長期休暇が日本ではあり得ないことに起因している。