コンクリート構造物の新電気防食工法--チタントレイ方式の紹介

摘要

我が国においては，港湾桟橋,鉄道橋，道路橋などの社会資本が充実し，すでにこれらの維持管理の時代に入っている。 これらコンクリート構造物の内，沿岸に建造されたもの，海砂を使用したもの,さらには融雪剤が散布されるものは「塩害」によって劣化する場合がある。このような構造物の補修工法として「電気防食工法」が普及しているが，従来工法は①露出鋼材除去のための前処理が必要である，および②施工には熟練した左官工を要するなどの問題があった。 当社はこれらを解決するために「チタントレイ方式」による電気防食工法を開発したので，ここに紹介する。