夢とロマンのチタン研究～20年間の苦労を振り返って～

摘要

日本チタン協会から2009年度技術賞をいただく栄誉に恵まれ,私がこれまで行ってきたチタン研究を総括するべく纏めてみた（Fig.1，2）。補遺：研究の概要および論文リストは，下記のURLを参照，http://www.okabe.iis.u-tokyo.acjp/from＿okabe/09titanium/appendix.pdf）。私の研究者としての人生は，まさにチタンの研究人生であるといっても過言ではない。1987年秋，京都大学の四年生のときに卒業研究のテーマとして，小野勝敏教授（現，名誉教授）からチタンの製錬に関する研究テーマを与えられてから，早20年以上，延々とチタンの研究を続けてきた。