LPガス産業新時代に期待される元売の役割－技術·規制対応、産業活性化への期待（元売アンケート調査結果からの考察）－

摘要

「石油ガス·ジャーナル」では、昨夏、原油等の資源高を背景とするCP高騰、洞爺湖サミット開催を機とするエネルギー環境政策の転換などを受け、今後のLPガス業界の方向性を探る「業界アンケート調査（元売、卸·小売業者）」を行った。昨年本紙夏号の元売アンケート調査結果では①「今後のCP」について最高値をP905～1，100ドル、B950～1，200ドルと予測②「今後の小売料金」については概ね「原料費調整制度の導入促進が必要」との回答に集約③「環境対策」については、積極的な対応が必要との考えを示す意見が多い一方、具体的対応方法等に言及する企業は少数－という状況だった。1年が経過し現在、業界各企業の考え方はどのように変化したのか。金融危機による資源価格の急落、エネルギー環境政策における具体的制度決定、20年度需要が1,800万tを大きく割込む（通常では考えられない減退との見方）など、大きく様変わりした経営環境を踏まえて今回設問内容を見直し、改めて関係アンケート調査を行った（元売アンケートは回答8社）。