安定した需要と需要家との信頼関係が基本のLPGは相場高品ではないサウジアラムコに価格政策の修正を強く求めよう

摘要

最近のCP動向が物語るように、LPGは原油（AL原油）にリンクして変動したかと思えば、全くかけ離れた一種の"相場商品"のような価格政策をとったりするサウジアラムコに日本をはじめとするLPG主要消費国は常に振り回され続け困り果てているのが実情。 ナフサとの価格バランスで常に安い方たシフトして事態を乗り切っている「石油化挙用」はLPG購入量が減ることは一向にペトケミ会社にとっては差支えのない話だが、少なくとも家庭業務用、自動車用、工業用、都市ガス用等の用途に関してはCPの上下にまちて気侭に消費量（供給用）を変えられるというような用途ではなく、あくまで需要家との信頼関係の下に安定した需要を築き上げている用途だけに、LPGを相場商品の如くに扱って貰っては困るのである。