タイ輸出の日本酒物流を可視化,温度記録で流通過程の品質確認：（一財）留通システム開発センターほかが先端IT/RFID実証実験

摘要

今年7月10日，タイ·バンコク市内のホテルのレストランで日本酒の試飲会が開催された（写真）。日本から輸出された石川県白山市の㈱車多酒造（銘柄：天狗舞）と富山県富山市の㈱桝田酒造店（銘柄：満寿泉）の自慢の酒が供されたが，これはただの日本酒ではない。（一財）流通システム開発センターなどが行った「日本酒物流可視化実証実験」により，流通経路や品質が「見える化」された特別な日本酒だ。実はこの試飲会は実験の報告会の一環で行われたもので，来場者自らその成果を味わうことになった。