物流で進める環境負荷低減：パレットにUHF等RFタグ，配車効率アップでCO{sub}2の34％削減を～日本パレットレンタル他 - パレット回収トラック配車効率化事業

摘要

日本パレットレンタル㈱ (JPR)は，現在実施中の実証実験「UHF帯RFIDタグ·リーダーを利用した空レンタルパレット回収のトラック配車効率化事業」に参加している。 2月7日までの予定で実施されている同実験では，ハウス食品㈱の商品を用いて，西野商事㈱，伊藤忠食品㈱，㈱日本アクセス，箕輪商事㈱，コープ東京，という各卸業者の物流センターにおいてシステムの検証を行う（図表－1）。 運送は㈱サネットが担当し，JPRがパレット提供およびパレット情報の管理ほかを担当する。同事業は平成18年度グリーン物流パートナーシップ会議の「推進事業」に採択されるとともに，日本物流団体連合会主催の「モーダルシフトフォーラム」でも取り上げられるなど，今注目の取り組みである。 前項で紹介した通り，グリーン物流パートナーシップ会議は地球環境対策として荷主，物流事業者が互いに知恵を出し合い連携·協働することにより，包括的なアウトソーシングやオープン参加型モーダルシフトなど，先進性のある産業横断的な取り組みを大きく育てていくことを目的としている。 今回の実験システムではパレットにUHF帯RFタグを装着·活用することで，空レンタルパレット回収情報を管理·共有化し，回収トラックの配車効率化を実現することを目的としている。