食品流通RFID実験結果を検証,ガイドライン等策定で普及促進：食品流通効率化·高度化推進検討委員会の取り組み

摘要

この数年、自動認識分野の中でも大きな期待を背負った新技術·RFIDの活用を掲げ、多くの政府補助事業が実施されてきた。問題はその後だ。前稿のように実用開始に至った成功例もあるが、実は本誌が過去取り上げてきた取り組みを含め、実用化例は限られる。これには様々な要因があるのだが、芳しからぬ結果が企業に「様子見」を促し、一時停滞感が漂ったことは否めない。そのタイミングで「事業仕分け」が実施され、費用対効果が問われた2010（平成22）年度の農林水産省補助事業にもストップをかけざるを得なかった。だがそれに代え同年度補助事業として、これまでの取り組みにPDCAを適用すべく結果検証の調査を実施、実用例については普及推進に向けた対策も施された。事務局への取材をもとに、できたてのアウトプットとそのポイントを紹介する。