一般感冒薬使用の是非

摘要

一般感冒はウィルス感染であり,一般に重篤にはならない。その症状（表）は1?2週間 で改善するが,咳は6週間まで持続すること がある。子供は年に6?8回,成人は年に2? 4回,一般感冒に罹患する。学校や職場を休 む原因となり社会経済的な損失の原因どな る。ウィルス感染なので有効な治療法はない ので,対症療法が適切と考えられている。 患者の症状に合わせた対症療法は症状の軽減 に役立つが,一般感冒の症状は2週間以上続 かないこと,対症療法には危険性と有効性が あることを十分患者に説明する必要があ る。対症療法に使用されるのが一般感冒薬 である。