ポリコーム遺伝子群による造血制御

摘要

ポリコーム遺伝子群(PcG)紘.遺伝学的解析によってショウジョウバエの発生過程で位置情報の維持を担う遺伝子群として発見された.これらの遺伝子産物は複合体を構成し,染色体の高次構造を制御することにより遺伝子発現維持を担い,細胞運命に関与していると考えられている. PcGは植物からヒトを含めた高等動物まで広く保存されているが,遺伝子欠損マウスを用いた解析結果から, PcGが造血制御に関奪している這とが示唆されている.果たして.生涯にわたって枯渇することなく血球細胞を供給し続ける造血システムにおいて, PcGはどのような役割を演じぞいるのであろうか.