はじめに

摘要

アポトーシス（apoptosis）はネクローシス（necrosis）と異なる細胞死として，形態学的な観察から提唱された．細胞質が保持された核周辺部へのクロマチンの凝集像がアポトーシスに特徴的な形態所見であり，その後にしばしばオートファジー（自食：autophagy）が観察される．生化学的にはエンドヌクレアーゼによるヌクレオソーム（約180塩基対）単位のDNA断片化で特徴づけられ，電気泳動上，ladder形成を認める．