転移性肝癌に対するIL－2併用肝動注療法

摘要

肝転移は，門脈領域癌，ことに進行大腸癌では治療経過中の約20～30％に認められ，その予後を規定する要因となっている　 したがって，その治療法を確立することが大腸癌の治療成績向ヒにつながることはいうまでもない　 切除可能な肝転移であれば肝切除が施行され，5年生存率も30～40％の成績が得られている　 しかし，現実的には切除不能症例が多く，その他の治療法を選択せざるをえないことも多い