糖尿病患者におけるダルべス~R配合錠投与後の血管内皮機能変化

摘要

糖尿病患者における動脈性疾患の合併の要因とし て食後高血糖の関与が深いとされており，食後の急 激な血糖値上昇による酸化ストレスに伴う諸変化や 凝固系活性化などが血管内皮機能障害を招くと考え られている。また，血管内皮機能障害は動脈硬化の初期段階であり，これにより一酸化窒素（NO) 産生低下による血管の拡張反応の低下が報告されて いる。このため，血管の拡張反応を測定すること で血管内皮機能障害の程度を判定するFlow Mediated Dilation (FMD)の検査は，臨床的に有 用であるとされている。