実務実習による学習意欲向上効果とその要因

摘要

2006年4月にスタートした6年制薬学教育は 2012年3月に初の卒業生を輩出した.6年制薬学教 育では，基礎的な知識·技術はもとより，豊かな人 間性，高い倫理観，医療人としての教養，課題発見 能力·問題解決能力，現場で通用する実践力を身に つけることが求められ，「薬学教育モデル·コア力 リキュラム」"及び「実務実習モデル·コアカリキュラム」を基に各大学において薬学教養教育を充実しつつ，臨床現場において5力月におよぶ実務実 習が実施されている.薬学に係わる科学技術は日々 進歩し，それに伴い医療に貢献する薬剤師の職責に 求められる薬学の知識や技能は増え，専門分化され ると同時に高度化してきた.このような状況を踏ま えて，6年間の卒業時までに学生が身につけておく べき必須の能力（知識·技能·態度）の到達目標を わかり易く精選し，改訂された新たな「薬学教育モ デル·コアカリキュラム」を基盤とした薬学教育