薬剤師を真の'ゲートキーパー'とするために?薬剤師が潜在的な精神科疾患や過量投与， 自殺をピックアップできるようになるためにはどうすることが必要か?

摘要

現在の日本では，自殺者が年間3万人の大台から 減ることがない.近年の自殺者の傾向は，若年者の みならず中高年者にも広くみられることが挙げられ る.これは，社会構造の変化や長引く不況などによ り，日本人の多くが多くのストレスを抱え，精神的 な失調をきたしていることが主要な原因であると言 われている.この自殺者を減らすため，2011年 秋，厚生労働省の自殺?うつ病等対策プロジェクト チームが結成された.このプロジェクトチームから 提出された『過量服薬への取組』の「解決に向けて 実施する取組」に"薬剤師の活用"が挙げられた. この取組には「薬剤師が過量服薬のリスクの高い患 者のゲ一トキ一パ一」と位置づけられている.