高血圧と骨粗鬆症

摘要

高血圧を起こすような病態生理（レニン·アンジオテンシン系の賦活化）や生活習慣（畠塩の取りすぎ）は,胃粗鬆症のリスクにもなり得る．高血圧の治療薬（レニン·アンジオテンシン系抑制案,βブロッカー）は胃代謝．胃密度,　ひいては胃折リスクにも影彗を与える可能性がある．加齢という一連の生理過程のなかで，高血圧と胃粗鬆症．あるいはその帰結としての血管イベントと胃折·生活機能障害の関係は．今後,慎重に観察·追跡していく必要がありそうである．