C型慢性肝炎に対するIFNβ1日2回投与後IFNα2b＋リバピリン併用療法の有効性投与開始4過日のHCV-RNA陰性化率からの検討

摘要

緒言：C型慢性肝炎に対する抗ウイルス療法はリバビリンが保険適用となり，インターフェロン（IFN）との併用案として大きな期待が持たれている．我々はIFN単独療法においては，高ウイルス量のC型慢性肝炎に対し，導入部をIFNβの1日2回投与とするβ，α併用療法を行い，良好な早期ウイルス陰性化と著効（CR）率を報告した．IFN単独投与では，第二相と呼ばれる投与2週目までのHCV-RNA陰性化が抗ウイルス効果に重要とされていたが，リバビリンとの併用療法時には投与4～12週目での陰性化でもCRが期待できると考えられている．そこで標準的なIFNα2bヒリバビリンの併用療法に，導入2週間の部分をIFNβの1日2回投与に置き換えた投与法を行い，投与4週目でのウイルス陰性化について検討した．