肝微小転移の画像診断，治療的診断，病理診断

摘要

肝微小転移を捉える方法には，画像診断，治療的診断，病理診断がある.画像診断については，ソナゾィド~Rによる造影超音波(ultrasonography: us)，ガドキセ卜酸ナトリウム(Gd-EOB-DTPA ：プリモビスト~R)を用いたMRIのダイナミックスタディ(EOB-MRI)， MRIの拡散強調画像(diffusion weighted image ： DWI)の3法について，自施設症例を用いてサマライズする.治療的診断としてインドシアニングリーン(ICG)を用いたナビゲ一シヨン手術の応用手技であるReal-Time Virtual Sonography (RVS) -ICG 法を用いて肝切除し，組織診断された大腸癌肝微小転移症例を呈示する.また，微小肝病巣の病理診断法として，切除肝を0.5-1mm厚の薄切スライスにして肉眼診断をする全肝thin slice法について紹介する.