過敏症?ィンフュージョンリアクション

摘要

過敏症の同義語はァレルギ一反応であり，最も注意すべきなのは即時型アレルギーのアナフィラキシー型であ る.原因となる癌化学療法薬剤を理解しておく.インフュージョンリアクションは，広義には薬物投与中または投与開始後24時間以内に発現する薬物有害反応 の総称であり，狭義にはモノクローナル抗体投与により生じる有害事象とされる.原因となる癌化学療法薬剤 を理解しておく.過敏症，インフュージョンリアクション発症時には,重篤な状態になる確率が高いアナフィラキシー反応であ るか否かを判断することが重要である.最近，癌化学療法は腫瘍内科で施行されることも多 くなつてきている.しかし，依然として多くの外科医 が外科治療前後の癌薬物療法を行つている.そのなか で，治療に伴うアレルギー反応の有害事象を経験する ことも多くある.かっては入院して癌化学療法剤を経 静脈投与することがほとんどで，薬剤投与時の副作用 への対応も迅速に行うことが可能であつたが，最近で は外来での薬剤投与が増加しているため，より一層ァ レルギ一反応への対応には注意を要する.