肥満症 基礎·臨床研究における歴史と変遷

摘要

肥満とは脂肪糸織の過剰蓄積であることから， 飽食と車社会が進むにつれて医学的な関心が高まったのは言うまでもない.米国では世界に先駆けて経済発達し，それに伴って機械文明の発達が進んできた1901年にはすでに生命保険会社が肥満のリスクを，していたという.臨床研究としては，1900年代の初めから，肥満を伴う特異な症候群の解析がなされ，クッシング症候群やブラダゥイリ一症候群など，内分泌性の肥満や遺伝性肥満の報告がなされていた.