脳波のゆらぎ成分解析による認知症診断の試み-予備的研究-

摘要

認知症には，神経変性によるもの，血誉性のもの， 感染性のものなど種々のタイプがみられ，その診断 には，本人や家族への問診，知能テスト，画像診断， 血液検査などが用いられている。脳波による診断も試みられてきており，アルッハ イマ一型認知症での所見として，徐波化，非同期性， 複雑性の低下が指摘されている。このうち，複雑 性の低下は，脳波のゆらぎパターンの変化に反映さ れることが予測される。