なぜ日本で臨床使用可能な人工心臓の開発がいまだに達成されないのか

摘要

人工心臓の歴史において，1957年クリーブランドクリニックにてW．J．Kolffとともに人工心臓の研究，開発を開始した阿久津哲造をはじめ，草創期より何人もの日本人研究者たちが成果を残してきた。 そして現在も多くの日本人が国内外を問わず，この分野で活躍している。 しかし日本国内の現状は，基礎研究は優れているものの，臨床治験や製品化といった面では欧米の後塵を拝している。