第43回日本人工臓器学会大会座長報告一般演題　ポスターセッション臨床工学

摘要

臨床工学といってもその内容は幅広く，本セッションにおける発表も，人工臓器の操作環境やその使いやすさ，安全，人工臓器操作の訓練，モニタリングなど非常に幅広いものであった。従来型の人工臓器治療が一つの成熟期に向かいつつある現在，新しい人工臓器の開発，臨床評価に加え，既存の人工臓器治療における機器の使いやすさ，使用環境の整備，操作の訓練，モニタリングといった人工臓器の周辺技術における研究の重要性も増している。 本セッションで発表された演題は，いずれも，工学系の臨床スタッフが人工臓器治療をより良いものにするために何ができるか，という立場から行った研究発表であり，新たな観点から人工臓器を捉えるという意味においても，非常に意義のあるセッションであったと考える。 以下に，各演題の概要をまとめる。